こんにちは。AXIAの阪田です。
皆さんは旦那さんとの会話は充実していますか?
テレビに向かってはあ〜だこ〜だとよくしゃべるが
人との会話のキャッチボールはあまり行われない
無口な男です。

ただ、無口も度を過ぎると不愉快!
スピード違反の謝罪・報告がメールのみで
机の上に違反金の振込用紙がポツンと置かれ
その事に触れようとしない。

おいおい!そりゃ〜いかんだろ!!

認知療法をご存知でしょうか。
簡単に言うと、ものの考え方や捉え方に働きかけて、
こころのストレスを軽くしていく治療法です。介護の仕事の関係で、心の病に悩む方と関わってきた際、
認知療法での改善が見込める方はたくさんいらっしゃいました。
しかし、認知療法を施す事は介護士の仕事ではありません。
介護士には他に優先すべき、決められた仕事があります。ただ、認知療法の重要性を知る者として
歯がゆさを感じざるを得ない事実でした。

その認知療法についてお話しさせてください。

心の問題解決に役立つ心理療法です

不安を取り除いたり、怒りや嫉妬などをコントロールしたり、
その人を苦しめる感情や価値観を変えることで、
こころのストレスを軽くしていきます。

心の病の治療方といえば薬を使った薬物療法もあり、
効果のある治療法ではありますが、誰にでも効果のある万能な方法とはいえず、
薬には副作用の心配も付きものです。
軽い症状の場合は薬を使うよりも認知療法を施すことで効果がある場合もあり
また、重度の場合であっても薬物療法と一緒に実施することで
効果が上がると言われており、再発を減らす効果もあります。

考え方のクセを探ります

自身の考え方を見つめ直し、物事の捉え方のクセを見つけます。

例えば
仲の良い友人にいつも通り気軽に挨拶したところ
愛想ない返事が返ってきました。
あなたならどのように感じ・考えますか?

「何か失礼な事したかしら?」とマイナス思考な人。
「何か感じ悪いな〜」と自分の気持ちを優先する人。
「何かあったのかな〜」と相手の気持ちを優先する人。
考え方は人それぞれです。いずれも間違った考え方ではありません。
問題なのは、特定の考え方にクセ付いてしまう事です。

マイナス思考で捉える人は、何に関してもマイナスでしか
考えられない、というクセがついてしまう事により
やがてそれがストレスとして蓄積されます。

自分や相手を優先する考え方がクセ付いている方も同じで、
怒りや嫉妬、不安や憂鬱感で心が悲鳴をあげてしまいます。

クセ付いてしまったものを戻すことは
困難であることは言うまでもありません。
しかし、まずは自分のクセを知ることが大切であり
認知療法とは会話の中でこのクセを見つけることから始まります。

グレーゾーンでOKの考え方ができるように

簡単に言うとYESでもない。NOでもない。どちらとも言えない。。。
という考え方。

前述の例で言うと
仲の良い友人にいつも通り気軽に挨拶したところ
愛想ない返事が返ってきました。
あなたならどのように感じ・考えますか?

「何か失礼な事したかしら?
いやいや、なんか感じ悪いな〜。
でももしかしたら、何かあったのかな〜」

要は、一つの捉え方を答えとせず
いろいろな考え方ができるようになる事です。
これが認知療法の目的に向かうスタートともいえます。

いずれは、その時々に感じるストレスに対して
柔軟に新しい考え方ができるようになり
楽な気持ちで自分らしく日々を過ごせるようになるでしょう。

認知療法。認知行動療法。

認知療法は「クセ」を見つける事。
認知行動療法とは認知療法と行動療法を足したもので
「クセ」を見つけた上で、カウンセリングを重ね
グレーゾーンの考え方ができるように行動する(導く)ことです。

前述の例で言うと
友人の態度に対して、いろいろな考え方ができるようになるなるまでに
一つ一つ段階を重ねながら考え方を変えていく行程の事です。

クセを見つけてもすぐに考え方を変えれるわけではありません。
一度のカウンセリングでクセに気づき、その後自身で改善を目指す方もいらしゃいますが、
自身での改善が難しいと思われるなら、
認知行動療法でじっくりと改善を目指す事を勧めます。

最後に

認知療法・認知行動療法は、うつ病、パニック障害、
強迫性障害、不眠症、依存症、摂食障害など、
心の病に対して有効性は証明されています。
しかし心に病を持たずとも、皆、少なからず考え方のクセはあるもので、
そのクセを性格だからと諦めている方もいるかと思います。
そして知らず知らずのうちにストレス化しているかもしれません。

ぜひ、一度自分を見つめ直してください。

パニック障害とカウンセリング

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