こんにちは、AXIAの阪田です。

コミュニケーションとは大まかに言うと、人と人との間で行われる
知覚・感情・思考などの情報を伝えたり交換したりする過程のことをいいます。
このコミュニケーションの手段とその手段に現れる特徴を考えます。

コミュニケーションを大きく2つに分類すると、
不特定多数の人々に情報を伝えるマスコミュニケーションと
個人または少人数での情報交換が行われる対人コミュニケーションとがある。

今回は対人コミュニケーションに焦点をあてようと思います。
また言語によるコミュニケーションではなく
非言語コミュニケーションについて考えてみます。

近言語や身体言語から判ることとは

近言語とは声の調子や息継ぎの様子など言葉の内容以外の発言の総称です。
この近言語が加わる事により、発言内容の背景が相手に伝わります。
たとえばメールの絵文字も近言語のひとつにあたり、
有ると無いとでは伝わり方や受け取り手の印象も変わります。
身体言語とは身振りや視線、表情、姿勢などのことを言います。
人は感情に揺れが生じると自分の身体に触れる行動がみられます。
これは不安を感じた時、他者に手を握られたり抱きしめられたりすると
安心することと同じで、他者接触の代償だと考えられます。

これらの非言語コミュニケーションは、発する言葉の裏に隠された情報が現れやすく
カウンセラーとしてとても重要な要素となります。

個人空間から判る性格傾向

個人空間とは他者が近づいてきたときに不快感を感じる境界のことを言います。
自分に脅威を与えるものから防衛し、対人関係を調整する機能を果たしています。
また個人空間の大きさは性格と強く関係しており、
内向的で自己評価が低く不安傾向が強い人は個人空間は大きくなります。

文化によるコミュニケーションの違い

日本では自分自身を意味するときは自分の鼻を指さすことが多いが、
アメリカ人は自分の胸を指すことがほとんどです。
このように文化によって様々な違いがあり、コミュニケーションの手法にも違いがみられます。
身体接触における文化の差を例に考えてみます。
日本人はアメリカ人に比べ、幼少の頃から身近な他者に接触された経験は明らかに少ないです。
アメリカ人のと同様レベルの身体接触は日本人は不快に思うことも多いのではないでしょうか。
日本人にとって接触=コミュニケーションの手法とは認識しにくい傾向も見えます。
また身体接触と同様に日本人は視線交差も少ないのです。人をジロジロと見るのは
礼儀に反すると受け取られてしまうからなんです。
目と目を合わせず、鼻や口、胸などに視線を落として会話することが多いのです。

これらの日本人にみられる傾向は日本文化に象徴されるものです。
日本人の美意識、控えめで奥ゆかしさ所以の「お国柄」なんでしょう。

カウンセリングには様々な文化をお持ちの方が来談されます。
日本人であっても、生まれも育ちも違う個人です。
カウンセラーは様々なコミュニケーションの手法を熟知したうえで向き合う必要があります。

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