こんにちは。AXIAの阪田です。
寒かった季節もようやく落ち着き始めましたね。
同時に花粉の季節に涙している方もたくさん見かけるようになりました。
私は眼が少々辛くなる程度で、花粉よりPM2.5の方に敏感に反応するタイプのようです。

この季節になるとふと思い出す事があります。
過去にお会いした「うつ病」で悩まれている方が、毎年この季節になると体調が良くなる。
だから春が来るのが嬉しい。子どもとも出かけられるようになるんです。
と嬉しそうに話してくれました。
全ての「うつ病」が季節に左右されるわけではないですが、
症状が良くなる事への期待を込めた笑顔がとても印象に残っています。

今回はうつ病を例に病気を見守る人について書かせていただきます。
実際、私はうつ病を経験しており、その当時の話も思い出しながらのお話しになります。

うつ病とは

精神的・身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。
ものの見方が否定的になり、普段なら何とも思わない事が
ストレスとなり辛く感じてしまうなどの症状が出ます。
その症状が2週間以上ずっと続き、それが一日中ほぼ絶え間なく続くようであれば、
早急な対処が必要となります。

うつ病を患った本人の気持ち

いつもの自分と何かが違う、と気付いたり、気づかされたりしてようやく病気だと認識します。
また病原(ストレス等)が判明したからといっても、風邪のように薬を飲んで
数日で完治するような事はなく、治療が進まなかったり長引いたりと
逆にストレスが重なり、より治療が長引くという悪循環になる事もあります。

急がず、じっくりと時間をかけて治療する事が良い事は解っていても
本人にしてみれば、治療を続ける上で風邪のように治っているという実感が感じられないため
辛く寂しく苦しく、言葉にはできない気持でいっぱいになります。

実際、私自身がその気持ちを経験しております。
出産という一見喜ばしい出来事がストレスの要因でした。
メニエール病になり聴力低下と耳鳴り。
出産がストレスと言われたところで、そのストレスを排除できるわけでもなく
治療の方向も判らずで悶々と過ごす日々が約2年続きました。
精神的に安定も保てず、薬を処方されるも飲む気にもなれず、
ただただ、浮き沈みする気持ちと戦っていたように思います。

うつ病に苦しむ方を見守る人の気持ち

あの時、私のそばにいた旦那さんはどんな気持ちだったんだろうと考えます。
「浮き沈みする気持ち」と表現しましたが、
自分の意思にそぐわない方向に気持ちが行ってしまうんです。
私の場合、理不尽な事ばかりを旦那さんに投げつけ、
離婚の二文字が頭をよぎり、子どもへの愛情も薄れる瞬間もありました。
でも、ふとそんな気持ちが吹き飛んで、幸せとも感じるんです。
私!頭おかしくなっちゃたかしら!?と何度も思いましたね。

自身の経験もあり、うつ病の配偶者を支える方の声がよく耳に入ってくるようになりました。
支える方にとっては毎日が理不尽な事ばかり。
周りから見ると、早々に見放しても構わないのではと思えるかもしれません。
しかし、本人の気持ちを理解しているからこそ
我慢を繰り返してしまいます。頑張りすぎてしまいます。

治療は長期化する可能性が高く、我慢や頑張りは長く続きません。
まずはその事だけは忘れず頭に留めて欲しい。
ではどうするのか!
うつ病を見守るあなたを見守る人がいる事に気づいて欲しい。
そして、その人を頼る事に躊躇しないで欲しいと思います。

最後に

私たちカウンセラーはうつ病など心に病を抱えた方の支えになる事が多いです。
また、その周りで見守っておられる方への支えも重要だと考えています。
人間、一人でどうにかならない事の方が多く、助け合いができるのが人間です。
頑張りすぎている方へ。
少し立ち止まって、胸の内を吐き出す事を考えてみてください。