こんにちは。AXIAの阪田です。

3月に入り「寒~い」と言葉にする事が減りました。
嬉しい反面、季節の変わり目は体調に支障が出やすいため、管理には気を付けなければと思っております。

最近のブログは子育てについてが主でしたが、一旦お休みして違うジャンルのテーマ「介護」についてお伝えさせていただきます。
「介護の苦悩」と題しましたが、介護業界に対して皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?
実際に介護に携わらなければ見えてこない苦悩に的を当ててみようと思い、
●介護スタッフ
●介護サービス責任者
●介護利用者の家族
の3つにカテゴリーを分けて考えようと思います。

介護職はプライドが必要です。しかしプライドが問題を起こします。

介護の仕事とは「介助=手助けすること」です。
食事・排泄・歩行・衣服の着脱・入浴など日常生活をするために必要な動作の手助けをする事です。
大変なのか、そうでないのかと言われれば、とても大変な仕事です。
とても大変な仕事だからこそ、培った経験によるプライドがそれぞれに大きくなることも理解できます。
介護職はいわゆる職人さんと一緒だという事ですね。

職人さんのように“自身の腕一本”で仕事ができればよいのですが、介護の世界はスタッフ間のコミュニケーションが必要な職場が多く、
プライドのぶつかり合いは必ず発生し、人間関係に問題が生じる事は想像に難しくはありません。

また離職率が多い業界であること、原因は低賃金との一般的な認識があるようですが、この認識には誤解があります。
「低賃金=辞める」なら、初めから介護職には就くことはないでしょう。
「低賃金+人間関係の複雑さ」が合わさることにより過酷さが増すんです。

ではプライドには大きく分けて2種類あり、それこそが人間関係の問題発生原因になっているという説明をさせていただきます。
プライドの種類と言っても解りづらいかとは思いますが、重要視される仕事のポイントが2つに分かれる事からプライドが2種類という意味です。
➀介護の技術能力が必要とする介護現場
➁利用者とのコミュニケーションが重要視される介護現場

どちらも介護職には必要な能力ではありますが、どちらも得意だという人は少ないのではないでしょうか。
得意とする能力が同じ者同士が仕事をすると、競い合いによる火花が散ります。
得意とする能力が違う者同士が仕事をすると、お互いの能力を下げて見てしまい火花が散ります。

それぞれのプライドの主張が強いために、コミュニケーションを密にすればするほどトラブルに発展してしまうのです。

ではどうすれば、少しでもコミュニケーションがスムーズにいくのでしょうか!?
一人一人のプライドはとても素敵で大事に扱う必要があるものだと私は考えます。
介護という仕事の必要性・重要性、そしてそれぞれがやりがいを感じているからこそ生まれるプライドですから、必要不可欠なものなんです。
そんなプライドを潰さずに活用するために必要なもの……

第三者の管理「指揮官」の存在です。
介護サービス責任者やそれに値する人達の事です。
仕事だけでなく友人同士の問題も第三者の存在により回避する事は多いですよね。
プライドの高い者同士が関わるこの業界には絶対的に指揮官が必要だと痛感するとともに、指揮官である責任者も上手く稼働できていない現状も感じています。

次回は指揮官であるサービス責任者の現状を考えたいと思います。