こんにちは。AXIAの阪田です。

前回の「介護スタッフのプライドが悩みを生むのです」に続きまして今回は介護業界の責任者に焦点を当てて考えてみようと思います。
介護業界の責任者といっても様々。特別養護老人ホームやデイザービス・デイケアではホーム長や施設長、訪問事業であれば介護サービス責任者の事を言います。
また、業務内容によっては要資格内容にも大きな違いがあることは、介護に携わる方であれば大まかにはお解りになるとは思います。
今回は訪問事業に携わる介護サービス責任者を題材にして考えてます。

責任者という名の通り、責任が重くのしかかかる仕事です

サービス提供責任者という仕事に求められるスキルは、コーディネート・マネージメント・コミュニケーション能力、介護の専門知識です。
現場スタッフと同様のスキルに加えて、管理職としての必要なスキルを持ち合わせる必要がある仕事です。
そして、今回の題材として取り上げるのが介護スタッフに対する管理能力です。

私は9年近く介護業界に身を置いております。
管理者の立場ではなく介護スタッフとして現場で働いております。
その私が感じ・考えた見解を述べてみます。

私は介護業界の前は一般企業で管理職として働いていました。
介護業界と比べてみて管理職という仕事内容には大きな違いがあります。
介護業界は人を教える・育てるのではなく、プロになった人材をどれだけ上手く使えるかという事が重要なんです

前回のブログで紹介したプライドを持った人材が集まり、その方々とどのように関わるか上手く指揮官になれるかどうか、これが責任者のスキルとなるのです。

では責任者としてのスキルを持ち合わせた人が、満足ある仕事ができているのでしょうか。
現実はとても厳しい状況だと思います。
その理由は一般企業のように教育するシステムが成り立たない事が大きいのだと思います。
プライドのある人たちをまとめる事が相当な配慮も必要ですし、受容力も求められます。
責任者の方にかかる重圧は相当なものだと想像できます。
今後の介護業界がどう発展するかは、責任者としての教育をするシステムづくりが重要だと考えます。

そしてもう一つが実務の仕事量の多さです。
簡単に言うと一般企業の部長・課長・係長の仕事を全て担っていると言えるのではないでしょうか!?
少し言いすぎではと突っ込まれてしまうかもですが、私が知る限りでは管理者の仕事量は許容を超えているのではと思っています。

結論から申しますと、責任者としての仕事を整理する必要があると考えます。
介護業界は政府もまだまだ手探り状態の業界であるとはゆえ、早急な改善が必要な段階に来ているのではと日々感じております。
このままでは才能ある責任者の方々が業界を去ってしまう日も近いのではと、不安がよぎります