スキンシップと会話の心理的効果

スキンシップと会話で脳を刺激する

子供にとって親からどんなふうに愛情を受けるのかということは、その後の人生を大きく
左右します。
この愛情を与えるという行為は、スキンシップと会話で幸福感を感じる刺激を与えると
いうことです。

人間の赤ちゃんの脳は、また人間としての脳としては不完全な状態で生まれてきます。
その分、生まれてきたからは、お母さんのおなかの中とは違ってたくさんの刺激を受ける
ことができる世界で、たくさんの刺激を受けながら急速に成長していきます。

その成長段階で、親が与えられる愛情という刺激があり、その刺激を受けて愛情を感じ、
他人にも愛情を与えることができる人間に育っていくのです。

スキンシップと会話という赤ちゃんとの触れ合いがなぜ重要かは、下記に説明している
ので読んでみて下さい。

授乳によるコミュニケーション、スキンシップ

母子のふれ合いは、子供が生まれてすぐに始まります。
まず、お乳をしっかりとあげて下さい。
授乳は、お母さんから赤ちゃんへの愛情の贈り物です。

『どれくらい母乳をあげればいいのか?』と疑問を感じるお母さんもおられるようですが、
赤ちゃんが欲しがる量を、惜しみなくあげて下さい。
飲む量よりも、「お乳が欲しい」という感情を満たしてあげることが大切です。

母乳をあげる時、お母さんは赤ちゃんの目を見てあげて下さい。
そうすると赤ちゃんは、お母さんからの愛情をしっかりと感じることがでるそうです。
授乳はただ空腹を満たす時間ではなく、目と目で会話する母子のコミュニケーションの時間
でもあるのです。

スキンシップが脳の成長を促す

赤ちゃんにお乳をあげる時、赤ちゃんとお母さんの肌がふれあい、赤ちゃんはそのふれあい
を通じて愛情を受け、安心感を感じています。
授乳は母子のスキンシップにもなっています。

赤ちゃんの脳は、皮膚感覚にて成長します。
実は、皮膚と脳は受精卵の時には同じ外肺葉ですので『皮膚は第2の脳』と言われていて、
皮膚から受けた心地よい感覚はしっかりと脳を刺激してくれるのです。
言葉を交わせない赤ちゃんでもスキンシップからお母さんの愛情をたくさん受け取れるので、
赤ちゃんとたくさん視線を合わせ、たくさん触れてあげて下さい。

母乳の出にくいお母さんは、哺乳瓶でミルクをあげてもでもいいので、その際に赤ちゃんを
しっかりと抱き、視線を合わせてあげるよう心がけて下さい。

話しかけるという事

赤ちゃんには、たくさん話しかけて欲しいと思います。
脳にとって言葉は刺激で、脳は刺激によって成長するので話しかけることが少なくなれば、
子供の言葉の発達も遅くなります。

お母さんに比べ、お父さんは話しかけることが苦手な人が多いように思います。
「何を話しかけていいかわからない」というのが話しかけが少なくなる理由として多い。
ようですが、難しく考える必要はありません。
何でもいいのでお父さんの声をたくさん聞かせてあげて下さい。
感じたことやその日あったことなど何でもいいです。

言葉使いに注意

赤ちゃんに話しかける時の言葉ですが、これには少し注意をして欲しいと思います。
「~でちゅね」とか「~でちゅか?」という言葉のかけ方をしそうになる人もいるかも
しれませんが、そういった言葉は使わずに、できるだけ自然な言葉で話しかけて下さい。

ただ、言葉を話せるようになった頃、子供は単語でしか表現できないので、ご飯→マンマ、
車→ブーブー、など子供が意思表示をする際に、表現しやすい言葉を覚えさせてあげる
ことは必要ですので、うまく使い分けて欲しいと思います。