親になるための心の準備

子供が生まれる前に身に着けたい認識

子供が欲しいなと望んでおられる方に知っておいていただきたいことがあります。
それは、【お父さん】、【お母さん】というものは、家族内での役割であるということです。
子供が生まれると血縁上、戸籍上は親になりますが、心理的に親になったわけではありません。

心理的に親になるということは、【お父さん】、【お母さん】という役割を担っていくという
心の準備ができているということです。
夫婦の間に子供が欲しいな意思の確認ができたら、そこから親になる心の準備を始めていく
ことが、子供が生まれた時に親としていいスタートを切るために、自分が担って役割を認識
して、どのように子供と接していくのかという心構えを作っておくことが大切です。

家庭の土台は夫婦関係

まずは、良い夫、良い妻を目指す

親になる準備として行ってほしいことは、夫婦間でいろいろなことを話し合える関係を作る
ということです。

夫婦は家族の始まりであり、夫婦関係は家庭の土台です。

お父さんとお母さんが夫婦として仲がいいこと、夫婦が笑顔で過ごしていることは子供の心
の成長にいい影響をもたらします。

子供が生まれると、お父さん、お母さんとしての役割がスタートします。
その前に男性は妻に対して良い夫になること、女性は夫に対して良い妻になることを意識
して夫婦で大切な話をして、家族の将来像をイメージしたり、今ある課題を解決する中で
しっかりとした絆を作ってほしいと思います。
大人の抱える問題は、夫婦で話し合って解決する関係性を築いておくことが子育てを始める
上で大切なことです。

夫婦関係は人間関係のお手本

自分の両親が、楽しく会話をしている、家族の課題を話し合って解決していくという姿を見て
いると、子供は成長の過程でコミュニケーションをとることの大切さを感じながら育ちます。
そして、どのように人と関係性を築くかということも学びます。

子供が生まれる前に良い夫婦関係を気づくことができているということは、子供には
生まれた時からコミュニケーションの良いお手本があるということでもあります。

両親が相手を大切にしない言葉のやり取りをしていたり、パートナーへの不満ばかり子供に
聞かせながら育つと、家にいることが辛く感じます。
そして、人とどのように接すれば良い関係が築けるのかわからないまま育ちます。

子供にとって両親はいろんな意味でのお手本です。
コミュニケーションに関しても夫婦としての良い関係を築いて、良いお手本になってあげる
ことが家庭内での子供の幸福度を上げ、人との関わり方を伝えることにもなるのです。

 

子供に幸福な環境を提供するパートナーシップ

子供は自分の意識によって生まれてくるのではなく、両親の子供が欲しいという願望のもと
生まれてきます。
中には予定していなかった妊娠、出産をする人もいますが、それでも子供によっては親の
行動によって生まれてくることになったという点で、本人の意思によって誕生するわけでは
ないという点は共通しています。

ある意味、突然この世に誕生させられるわけですから、そこには幸福を感じることのできる
環境を用意するということが、子供との大切な約束だというくらいの気持ちで家庭環境を
作っていく気持ちが親には必要です。

幸福の定義はさまざまだと思いますが、夫婦で話し合い、協力して幸福を感じられる環境
を作っていくことが大切ですし、それができる関係性を作っていく意識を子育てが始まる
前の準備として高めておいてほしいと思います。