甘やかしていないかという不安

子育てをしていると、自分の言動は子供を甘やかすことにつながっていないかと不安に思う
こともあるでしょう。

甘やかすというのは、いろんな場面でやってしまうことかもしれませんが、この記事では
保護と過保護という視点から、子供との関わり方の基準について説明しています。
子育てで自分の判断や言動に不安を感じているという方には読んでいただければと思います。

保護と過保護の境界線

よく『過保護』という言葉を聞きますが、具体的に過保護とは一体どういう状態をいうので
しょうか。
それは、子供が親の手助けを求めていないのに手を差し伸べてしまう事、親の都合で子供に
何かをしてあげることを言います。

子育てでは、『過保護』は子供の成長の妨げになりますが、『保護』は子供の成長の援助
になります。
保護とは、子供が自分の力ではできないことを援助して、自分一人でできるようになる
ために支える関わり方を保護と言います。
そして、どんな関わり方が過保護になり、どんな関わり方が保護になるのか、という
境界線は、子供の成長によって変化します。

例えば、0歳児の子供を抱っこすることは保護にあたりますが、自分の力で歩くこと
ができる子供を抱っこしたままでいることは、足腰が鍛えられる機会を奪うことに
なるので過保護ということになります。

子供は必ず成長して大人になるので、子育ては子供を自立へと導くことだという
意識が親には必要です。

過保護と親の心理

過保護な接し方をしてしまう親の傾向として特徴的な例が2つあります。

1つ目は、不安がりです。
自分が不安であるため、子供の世話を焼いて子供が周囲の人に迷惑をかけないよう
先回りして子供の行動を支持したり、代わりに行ったりしてしまうタイプです。
親の不安感から過保護な扱いを受けていると、自分はそんなに心配な子供なんだと
思うため自己不安の強くなってしまうこともあります。

もう1つは、世話焼きです。
人の世話を焼くことに満足感を感じる人がいますが、このタイプはまだまだ未熟
な子供には自分の支えが必要と思い、過剰に世話を焼いてしまいます。
子供には成長してほしいと言いつつ、心のどこかで未熟であってほしいと思い
ながら接してしまう傾向があります。

親が子供に接する時は、保護と過保護の境界線を意識しつつ、子供への関わり方
が適しているのか省みることが必要です。