こんにちは。AXIAの阪田です。
先日長女のピアノ教室の先生との面談に行ってきました。
正直言って行く前から気が重~く、覚悟を決めて行ってきました。
教室に通い出して約4年経過しますが一向に先生に打ち解ける様子がなく、
一層表情が無くなった気がしますと言われました。
先生は不快に思っている様子もなく困惑されていました。
長女は自分を表現する事がとても苦手で、相手が大人となれば一層固まってしまいます。
「愛想のない子」「可愛げのない子」と見られても仕方がない態度です。
長女は先生もピアノも大好きです。だからこそ指摘する事には躊躇してしまいます。
しかし先生には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

以前「怒り」を題材に防衛機制のブログを紹介させてもらいましたが、
長女のポーカーフェイスも長女なりの自己防衛なんだと私は解釈しています。
そして自身の防衛とはなんだろうと考えてみました。

「いつも笑っているわね」これって本心?

誰かの笑顔に助けられた事ってありませんか!?
大袈裟に言うと笑顔という表現ができる人間に生まれた事に感謝してしまいます。

AXIAのカウンセラーでいると同時に介護の現場にも立っています。
介護の現場は戦場と言う人がいるくらい、確かに心休まる時間はありません。
そんな介護の世界でやってこれた理由は笑顔という自己防衛が私にはあったから
だとも言えます。
「いつも笑っているわね」「その笑顔に助けられた気がします」と言われるからこそ
辛い現場や暴言にさらされた時であっても頑張れているんだと思います。
しかし本心はと聞かれると…顔は笑顔ですが心は大泣きという事も多いですね。

笑顔の本心を気にかけてあげよう

小さな子どもは自己防衛が笑顔という事はありません。素直な気持ちの表れです。
しかし成長とともに笑顔を自己防衛のひとつとして身につけていくでしょう。
健全な成長過程といえますが、親としては気にかけてあげて欲しい所なんです。

大人は辛い状況を笑顔で乗り越えた先に喜びがあれば、辛かった事実を
帳消しにする事ができます。
しかし子どもは乗り越えた先に喜びがあったとしても、帳消しにできるような
心の成長には達していない
と思ってあげて欲しいです。
心にはストレスとなって残ってしまう可能性もあります。
その心の重荷を下ろす場所が「家族」と認識していただきたいと思います。

「学校ではとても良い子と言われているが、家に帰るとわがままで手のかかる子になる」
という話はよく聞きます。
個人懇談に行って先生から学校の様子を聞いてびっくりした事ってありませんか?
親としては子どもに一言言いたい気にはなりますが、
これが子どもにとって健全な環境と言えるのです。

自己防衛のケアは必要です

子どもと違って大人は「結果良ければ全てよし」の考え方が強く、
自身の自己防衛のケアをする事など考えもしないでしょう
しかし少なからずストレスとして蓄積されているのです。
自身も帰宅後、笑顔に疲れ、娘に「今日はもう笑えません」と宣告する時もあります。
自己防衛のケアとは子どもと同じで自己防衛を放棄してみることです。
(実際には子どもがいると難しいのが現状です。
なので一人になる時間があれば気持ちを無にする時間を意識しています。)

最後に

ポーカーフェイスが長女の自己防衛だとしても、それがもたらす相手の印象や相手からみた
長女の印象がどうなのかを、親は子どもに教えるべきだという意見も耳にします。
その意見には自身も反論はありません。しかし急いで結果を求めてはいけないと自身に言い聞かせています。
前述で話をした、子どもにとって健全な環境を整える事を第一に考え、
子どもの成長スピードに合わせてじっくりと助言していこうと思っています。

■カウンセリング対応時間:月・水・金曜日(10時~15時開始)