こんにちは。AXIAの阪田です。

ようやく夏休みが終わり、ほっとしておられる方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか!!
我が家は夏休みだからとどこかへ行くという事は毎年なく、
子どもたちは不本意なのかもしれません。(聞いたことはありませんが)

先日長女の友達のご両親が長女をを含め数人の子供たちをプールに連れて行ってくださいました。
「家族より友達」というお年頃の長女は大喜び。親として感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ一方で私の頭の中は大忙しの数日でもありました。
●迷惑をかけないためには前もって何をするべきか!
●子どもが困らず楽しめるように、前もって何をするべきか!
●親としてどんな対応をするべきなのか!
などなど、考えずにはいられない性格なんです。
もちろん考える事が悪いとは思っていません。
しかし私の根底には、他人との交流や人前でのふるまいに不安や緊張を感じやすいという
「対人恐怖」があると自覚しています。

この娘の件の後、カウンセリングルームWILLの西橋先生の著書
「対人恐怖症に本は効果がないと主張するカウンセラーがあえて書いた対人恐怖症の本」を
再度読んでみました。
本にも書いてありますが、世の中では「対人恐怖症」を勘違いさせている方が多いようです。
対人恐怖症というと、対人(人)が怖いという解釈をされてしまいがちですが、
人からどう思われているかが不安であり、怖い
んです。
そして不安や恐怖が生じうる状況を回避するために、
ひきこもる等の社会生活に支障が生じるようになってしまうと
自身ではどうすることもできなくなってしまいます。

近年では、対人恐怖症は不安症のひとつの症状として「社会不安障害(SAD)」に含まれるようです。
社会不安障害とは「対人関係において生ずる恐怖や不安」と位置づけられているようですが、
正確に区分すると社会不安障害は「他人に注目される場面で、恥ずかしい思いをすることへの不安」であり
対人恐怖症は「自分が他人を不快にさせていないか」についての不安ということになります。

原因はあるのでしょうか?

明確にはわかっていないようですが、遺伝的なものや生育環境大きいと考えられます。
その他には過去の失敗や挫折した経験などがきっかけになることもあるようです。

では自分の話を少しさせていただきます。
私の対人恐怖気質はまさに遺伝的要素が大きいように思います。
遺伝的要素とは性格と容姿です。
1.自身の失敗を許さず、失敗を恐怖と感じる性格。
2.目の色素が薄く、髪の色が金髪という生まれつきの容姿。

●顔を上げて歩けない。(私の顔に何か言いたいのではないか)
●授業で手を上げれない。(答えが違ったらバカだと思われてるのではないか)
●一番手が苦手。(目立ちたいと思われるのではないか)
など、言い出したらきりがないほどです。
小学生の頃は先生や年上の子の目が怖くて学校に行くのが辛いと感じた時もありました。
(親はいじめられていると思い、心配させてしまいました)

ではこのような時、身体(脳)の中ではどうなっているのでしょうか?
不安や恐怖などの感情をつかさどる中枢神経は、人間が危機を感じると危機信号が伝わります。
要は交感神経が優位になるよう指令を出します。
この働きは危機に対する正常な反応ですが、
対人恐怖症を含む社会不安障害などのある人の脳では活動が過剰なっており、
不安や恐怖といった感情をより強く感じたり身体症状に現れたりする
のです。

回復するのでしょうか?

回復は可能です。症状を放置せずに適切な治療を受けることで症状の回復が期待できます。
社会生活に支障が生じてしまっている状況等の場合は薬物療法によって症状を和らげることは可能です。
しかしあくまで効果は一時的であって、補助的に使用すると考えたほうが良いでしょう。

本当の回復を目指すためには精神療法(カウンセリング等)で、
否定的な物の考え方や受け止め方を正常な捉え方ができるようにすることが
必要
だと考えられます。
精神療法はすぐに回復につながらない事が多く、途中で諦めてしまう方も多いように感じます。
しかし「長い人生を辛い思いで過ごさなければならない」と考えると、
諦めずに向き合っていただきたいと思っています。

最後に

私はこの先も「対人恐怖気質」と向き合っていくつもりです。
心が疲れてしまう事もあります。逃げ出してしまいたい時もあります。
そんな時は無理に前を向こうとはしません。

自分の性格ですから、自分が否定したら、自分が可哀そうです。
疲れてしまったら、自分で自分を癒す手段を探します。
逃げ出したいと思ったら、逃げ道をいくつも考えます。

「なんとかなる!」
この言葉に助けてもらってます。

■カウンセリング対応時間:月・水・金曜日(10時~15時開始)

 

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