こんにちは。AXIAの阪田です。
娘たちが週明けに良く訴える内容が「また口内炎ができた(泣)」。
原因は週末の生活サイクル・食生活の乱れです。
時間もルーズになり、お菓子の量も増える。
私から出る言葉は「せっかく良くなったのに、また・・・」。

娘の口内炎の再発の原因は明確だからこそ、再発しないための対策も考えられますが、
「せっかく良くなったのに、また・・・」の原因が明確でないと諦めの境地に達してしまいますよね。

カウンセラーはそんなクライアント様の気持ちを汲み・支える必要性を考えていく必要があります。

パニック障害の治療には長い年月が必要です

パニック障害をご存知でしょうか。
パニック障害とは、突然起こる激しい動悸や発汗、その他には息苦しさ、胸部の圧迫感、めまいやふるえといった体の異常と共に、強い不安感に襲われる病気を言います。
いわゆるこの症状の表れがパニック発作と言われるもので1時間くらいで治まります。
突然起こる自身の症状にびっくりして病院に駆けこんだが検査では異常は見られず、原因がわからないままパニック発作を繰り返す事も多いようです。
そして発作を繰り返す事で「また発作を起こしたらどうしよう」という発作に対する強い恐怖感や不安感が生まれてしまいます。
これは予期不安と言われるもので、この予期不安が広場恐怖へとつながります。
広場恐怖とは逃げ場のないような場所や大勢の人が集まる場所、また過去に発作を起こした場所へは恐怖感や不安感が強く出てしまい、足を運ぶことができない事を言います。

パニック障害の治療は➀薬物療法と➁心理療法を用いる事が多く、症状が重い場合は➀と➁を両立する事が効果的です。
どちらの療法でも時間をかけてゆっくり進める事が大事なんです。
早く治したい!と誰もが思います。
「ケガをしたスポーツ選手が完治していないのに気ばかりあせり練習を再開しても成果につながらない」のと同じような事です。
まずはケガ(発作)の原因をじっくり調べ向き合ってから、治療をスタートする必要があります。

良くなる⇔悪化する。この繰り替えしが改善という事です

薬物療法や心理療法を用いて治療をスタートすると早い段階で改善が見られる事が多いように思います。
改善に向かっている喜びから皆、熱心に治療に前向きです。
そんなタイミングで振り出しに戻るかのように悪化してしまいます。
そして落胆し、治療を止めてしまうんです。

振り出しに戻ったんじゃないんです!
最初のスタートがゼロ%と考え、30%まで改善に進んでいた所で悪化したとしてもゼロ%まで戻ったわけではありません
「3歩進んで2歩下がる」です。必ず1歩は進んでいるんです
前述で「ゆっくり進める事が大事」と言いましたが、急いで10歩進んだところで結局は9歩下がってしまうという意味でもあり
9歩分も後退するとなると、クライアント様への負担も大きくなるという事です。

繰り返しの再スタートがとても大事なんです

治ったと思えるほどの改善を感じた後の悪化はショックも大きいとは思います。
ただこの悪化したとき(2歩下がった時)こそがとても大切なポイントなんです。
何がきっかけなのか、どんな気持ちになったのか、どのように感じたか、など次に前向きに進む際に考えなければならない要素がこの時の心の声なんです。
自身の辛い時の心と向き合う事は、とても怖い事だと思います。その向き合うためのパートナーとしてカウンセラーが存在すると思っていただきたいです。

最後に

今回お話した事はあくまで一般的なカウンセラーの考え方なんだと思います。
パニック障害は一人一人症状は違い、改善方法も違います。その方に合った道を探してあげる事がカウンセラーとして一番大切な事なんだと再認識しようと思います。

■カウンセリング対応時間:月・水・金曜日(10時~15時開始)

 

パニック障害とカウンセリング

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