こんにちは。AXIAの阪田です。
今年はインフルエンザが猛威を振るっているようですね。
我が家も長女と旦那さんが襲われ、治ったと思ったら学級閉鎖。
毎年の光景ですが、今年は乾燥が酷いようで咳きこむ人を多く見ます。
注意したところで罹る時ときはどうしようもない!と開き直りたいところですが、
私の性格は体調不良でも、じ~っとしてられないんですよね。
可能な限りの“予防”でこの冬を乗り切ろうとは思っています。

では今回のブログを書こうと思ったきっかけなんですが、つい最近質問された内容です。
「普通では理解できない幻視や幻聴を訴えかけられた時にどんな対応をするべきなのか、すぐに判断ができない」
といった内容でした。
その方は私がカウンセラーという事はご存知ではなく、ただし長年幻覚症状を伴う方々と接してきた経験を知っておられ、私への質問となったんだと思います。

恐怖そのものです

幻覚とは、実際にはないものをあるように感じる事。
見えないものが見える幻視、実在しない音が聞こえる幻聴
その他には幻嗅幻味などがあります。

見えないものが見える」、「実在しない音が聞こえる
これってすごい恐怖だと思いませんか!?
幽霊を見たときと同じくらいの恐怖だと、私は認識しています。

この恐怖をまずは理解してあげる事が一番大事なんです。

幻視・幻聴といっても内容は皆さん違います。
現実味のあるものから夢のような話まで様々です。
通常のコミュニケーションとは相手の話を聞いて理解して答えるという流れになりますよね。
しかし、この流れに当てはめようとするから混乱してしまうのです。
話の内容ではなく幻視や幻聴による恐怖や不安をまずは受け止めてあげて欲しいのです。

アプローチの仕方も様々です

では具体的にはどんな言葉がけなどのアプローチをするのかです。
もちろんマニュアルなどはありませんし、症状によって臨機応変な対応が必要となります。
怖くて眠れなかったとの言葉があれば「眠れないのは辛いよね。よく朝まで耐えて頑張れましたね。」といった言葉をかけてあげる。
涙が止まらないのであれば涙を拭いてあげ、そばに居てあげる。
など、自然の流れで相手の恐怖と不安に共感してあげる事なんです。

頭では解っているんですが…

幻覚症状だけでなく認知症を患っている方の家族様からもこの言葉は本当によく聞きます。
皆さん共感してあげなければと頭で理解しながらも、日々繰り返される事に疲れてしまうんです。

そんな時は一旦距離を置いてください。誰かにヘルプを出してください
人の心が健康でいるためには「心のリセット」は絶対に必要なんです。

最後に

私はカウンセラー・介護士、どちらの立場でも幻覚症状と向き合う事が多く、前述の内容を踏まえた上でその他の様々なアプローチをするべきだと考えています。
そのひとつが私と話す短い時間の間だけでも「幻覚症状忘れてしまうような安心できる時間にしてあげる必要がある」と責任を感じています。