母子家庭の子育てで重要なこと

離婚、死別などの理由で母子家庭で子供を育てておられるお母さんが、子育てで一番重視して頂きたいことは、
お母さんがお父さんの代わりをしようとしない
ということです。これは子供にとってかなり重要です。

お母さんがお父さんの代わりをしようとしてしまうと、子供にとってお父さんだけなく、お母さんも不在になってしまいます。

子供が心理的に求めているお母さん像というものがあるので、お母さんがお父さんの代わりに振舞おうとしてしまうと子供が母親を求める気持ちが満たされなくなってしまいます。

お母さんが頑張っても父性と母性の2つを抱えて子供と関わることはできません。
無理をせずお母さんとして接すること、子供が母親を求める気持ちを満たしてあげることに専念して下さい。

父性に触れさせる機会を作る

お母さん1人では父性に触れさせることはできませんが、他人の力を借りて子供を父性に触れさせてあげることは可能です。

例えば、子供のおじいちゃん、お母さんに男兄弟がいればおじさん、習い事の先生などの存在によって、子供の頃はお父さんに求めることに一部を満たしてあげることはできます。
さらに、関係性の築き方によっては子供の成長過程の中で頼りにできる存在を作ることもできます。

離婚してお父さんが家庭にいない場合は、夫婦としての関係が破綻していても両親としての役割をそれぞれが果たしていこうというパートナーシップが築けるなら、お父さんに触れる機会を作って子供の心を満たしてあげることができます。

お母さんだけが責任を追いすぎて父親の代わりを演じてしまい、子供にとってお父さんだけでなく、お母さんも不在になるようなことにならないように、お母さんという役割を務めながら父性に触れあえる機会を作ってあげて下さい。

お母さんの心の余裕を確保する

母子家庭の子育ては、物理的な面で大変なことがたくさんあります。
お父さんがいれば、子供を見てもらっている時間に家の用事を片付けることもできますが、母子家庭だとかまってほしいと訴えてくる子供を待たせておいて家事をしなければならないこともよくあると思います。
また、子育てで不安になることや迷うこともあると思いますが、すぐに相談できる相手がいないため精神的な負担を感じることも多いでしょう。

そのため、両親が揃って子育てをしているお母さんよりも、心の余裕がなくなることも多いと思います。
心の余裕がなくなると、イライラすることも増えたり、疲れを感じやすくもなりますが、それでもいろいろな問題を1人で抱え過ぎていると悲しい気持ちになることが増えたり、何もやる気が起らなくなってくることもあります。

お母さんにとってお子さんのことは大切ですが、自分とお子さんとどちらが大切かではなく、どちらも大切だという意識を持って、自分の心に余裕を持たせてあげるということも考えてみて下さい。

身近な人や専門機関を頼ることも必要

頼れるのなら家族や友人を頼ることも大切です。
または、子供を預けたり、子育ての相談ができるところなど、専門機関も上手に利用してもいいかと思います。

AXIAにも、子育ての相談や自分のストレスケアとしてカウンセリングを受けに来られているシングルマザーはたくさんおられます。
自分の心の負担、体の負担を上手に軽減しながら、お子さんと向き合って頂けるといいかなと思います。

特に子供の心の成長という点では、わからないことが多く悩んでおられるお母さんは多いです。
悩みを抱えてモヤモヤしたまま子育てをしていると、ストレスも溜まりやすいので人も子育てについての心理的なアドバイスが必要な時はカウンセリングを受けてみて下さい。
子育ての知識が豊富なカウンセラーなら、お母さんが頑張るべきところも、力を抜いていいところや心配しなくていいところも教えてくれます。

母子家庭の子育ては、上手く周囲の力を借りながら取り組んでいただければいいのではないかと思っております。

 

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