努力は目的か、それとも手段か?

私たちは、仕事やスポーツ、そして家庭のことなど、明確にもしくは漠然とした目的を持って生きています。
この目的を達成のためには努力が必要になるのですが、この努力というものをどう捉えているのかということも気質が関係していて、自分が努力をどのように捉えているかということを知っておくことで、何かへの取り組みも変わってきます。

人間の中には、世の中を肯定的に捉えやすい人もいれば、否定的に捉えやすい人もいます。
また、どちらでもなく両価的にとらえている人もいます。

上記のような世の中をどのように捉えているかという感覚が、努力が目的になるか、手段になるかの違いと関係しています。

努力を目的と捉える人

世の中を肯定的に捉えている人は、努力をすれば報われる、夢はかなうという感覚の人が多く、努力すること自体が大切だと考えています。
そのため、一心不乱に物事に打ち込め、努力の方法があっていればある程度成果を出すことができます。

ただ、努力すること自体が目的になるということは、努力の方法を間違えやすかったり、間違った方法や方向に努力を重ねているうちにチャンスを逃してしまうこともあります。
常にすべきことに集中して取り組める反面、すべきことが間違っていたり、チャンスを掴むのが苦手な点が努力を目的と考えてしまう人の特徴です。

努力を手段と捉える人

世の中を否定的に捉えている人は、努力をすれば報われる、夢はかなうという感覚ではなく、努力は目的達成のための手段であり、努力したからといって必ずしも目的が達成できるわけではないと考えています。

そのため、努力の方法と方向が大切だと思っていて、チャンスを見逃さないようにという意識が強いです。
努力を手段と考える人は、理にかなった目的達成の方向性や方法を考えたり、チャンスを掴むことには長けていますが、地道に努力をすることやメリットを感じないと努力を止めたり、始めないという傾向があります。

どちらのタイプが目的を達成できるのか?

努力を目的と捉える人と手段と捉える人で、どちらが目的を達成しやすいのかということですが、正直どちらがいいということではなく、自分がどちらのタイプか知っておくことが大切なのです。

前者は一心不乱に努力ができる分、目的を達成する前に力尽きることがあったり、間違った方向や方法を選択していても気づかないことがあるので、時々上手に休暇をとったり他人の意見に耳を傾けたりしていくことが大切です。

後者は理にかなった方法で努力ができ、チャンスを活かすことは上手ですが、心が不安定な時は努力を怠るので、いい精神状態でいることがとても大切です。
精神状態が悪くなるとモチベーションも見失いがちになるので、自分が努力をする意味を確認することが大切です。

世の中には努力を目的と捉える人と手段と捉える人は、目的と捉える人の方が多いです。
それは、気質の中で世の中に人口比率の一番多いタイプと比較的多いタイプが該当しているからです。
そのため、『努力すれば夢がなう』という言葉が受け入れやすい人が多く、努力が報われるストーリーのドラマや映画などが人気が出やすいのです。

ちなみに、私は努力を手段と捉えているタイプです。