AXIAの阪田です。
毎日の子育てで疲れた、休みたい、辛いと感じる事もありますが、楽しい、嬉しいと感じる事もたくさんあります。
ふと、この楽しいという気持ちになれなかった子育ての時期があったことを思い出してしまいます。

その頃の私は子育てではなく「孤育て」だったんだと。

孤独感が押し寄せる「孤育て」

孤独感の感じ方や何に関して孤独感を感じるかは人によって違いはあるかと思いますが、
子育て中のお母さんで孤独感を感じた事がないという方は少ないのではないでしょうか

結婚し子供が産まれ、生活は一変します。
自分の時間がなくなる、やりたい事が出来ない等、自分の気持ちに忠実になる事が出来なくなります。
また、産む前に付き合いがあった方と疎遠になったり、新たな人間関係を構築する必要であったりと
人間関係も大きく変化します。

このような要因が重なり産後うつに進行する可能性もあり、その原因となるストレスのひとつが「孤独」であると考えます。

私が経験した「孤育て」

私が感じた孤独感は社会との疎外感でした。
妊娠37週まで仕事をしていた事もあり、出産後との生活のギャップが大きかったように思います。

子供が欲しいと思ってから出来るまでに時間を要し、ようやく手にした子育てへの期待はとても大きかったです。
また、根拠のない自信もあったように思います。

子供と退院し自宅に戻った時、静かな部屋が寂しく感じてしまい、不安感が込み上げてきました。
日が経つにつれて、静けさと子供の泣き声の繰り返しに、自分の気持ちが付いていけていない事を
実感する事となりました。

雑踏感がない、電話がならない、メールが入らない、人と会話する事がほとんどない。
これこそが社会から疎外されたように感じてしまい、寂しさから後悔へと心が動き、
子供を目の前にしても「嬉しい、楽しい、可愛い」の感情が感じられなくなってしまいました。

どうして「子育て」が「孤育て」になってしまったのか。

私の場合は根拠のない自信が一番の問題でした。
我が子の為なら大変な事でもやりこなせる、楽しい子育てが出来ると。
まさか孤独感に襲われるなんて考えもしなかった。
子育てへの知識不足と心構えと覚悟が成されなかったゆえの結果でした。

母親になるという事は、一度に多くを失うという事
子供を産む事により喪失感に襲われるとは思ってもいなかった事。

喪失感により周りが羨ましく見える。
要は「隣の芝生は青い」状態ですね。
この心境こそが孤独感を増幅させてしまいます。

「孤育て」にならないために

大小はあるものの、母親になる事は喪失感と孤独感に襲われるという心構えと覚悟を持つことです。
その事を産む前から知っておくだけでも、違いはあると思います。
ただ、心構えと覚悟を持ち合せていても、喪失感や孤独感に襲われるでしょう。
襲ってきても戦おうとは思わない事。自分が助かる(ラクになる)手段を選ぶ事です。

自分の気持ちに素直になっていいんです。
●弱音を吐いていいんです。
●愚痴を言ってもいいんです。
●誰かを頼っていいんです。
●ラクしてもいいんです。

母親が心穏やかである事が最高の子育てなんです。

最後に

上の子を出産して9年になります。
今は一人の時間が欲しいと思う日々で孤立感を感じる事は減りましたが、
自由を満喫されている方を見ると喪失感を少なからず感じる時はあります。

感じてしまったら私はその気持ちを否定しないようにしています。
否定したら今の生活が苦痛に思えてしまいそうだから。

今までが素直になれなかったからこそ、これからは自分の子持ちに忠実に生きたいと考えています。