コンプレックスの本当の意味

多くの人は、コンプレックス=劣等感と思っておられると思いますが、正確な意味は少し違います。

コンプレックスとは、体験から生じた感情、思考、記憶、願望などが
複雑に絡み合ってできた心のしこりのようなものです。
そのしこりは、普段は意識できていないことが多いのですが、何らかの刺激によって
心の表面にあらわれてくることがあります。

そのため、コンプレックスの内容が、より劣等感を思い出させるものであることもありますが、
決して劣等感だけではなく、物事へのこだわりやコミュニケーションの偏りなどにもコンプレックスは影響しています。

コンプレックスは、体験という刺激を受けて生まれた感情、思考、記憶、願望などが
複雑に絡み合ってできた心の複合体だと思って下さい。

生まれつき性格によって形成されやすいコンプレックスは違う

上記でも説明したとおりコンプレックスは、複雑な心の複合体であると書きましたが、
どのような複雑さを持った複合体かがコンプレックスの内容につながり、
どのような複雑さを持ちやすいかは生まれつき性格である気質が影響しています。

例えば、気質によって男性に意識が向きやすい人と女性に意識が向きやすい人、子供に意識が向きやすい人など違いがあります。
その意識が向きやすい対象には心理的な拘りが生じやすいためコンプレックスが形成されやすいのです。

権威や権力に敏感な人は学歴コンプレックスを持ちやすかったり、目立ちたがり屋の人は他人の成功に対してコンプレックスを持ちやすかったり、
母親に意識の持ちやすい人はマザーコンプレックスを持ちやすいなど、気質違いによって形成されやすいコンプレックスがあるのです。

いくつか気質と重ね合わせてコンプレックスを取り上げて説明したいと思います。
気質との関係は、私の主観で判断しています。

コンプレックスの一例

マザーコンプレックス
母親に対する愛着で、タイプ3、タイプ4、タイプ7、タイプ8が持ちやすい

ファザーコンプレックス
父親に対する愛着で、タイプ1、タイプ2、タイプ6が持ちやすい

エレクトラコンプレックス
娘が母親に対して抱える強い対抗心で、タイプ3、タイプ7、タイプ8が持ちやすい

エディプスコンプレックス
息子が父親に対して抱える強い対抗心で、タイプ1、タイプ2、タイプ6が持ちやすい

カメリアコンプレックス
不幸な女性を助けたいと思う気持ちで、タイプ2が持ちやすい

二次元コンプレックス
二次元のキャラに対する強い愛着で、タイプ4が持ちやすい

コンプレックスの種類は他にもたくさんあります。
ロリータコンプレックス、阿闍世コンプレックス、カインコンプレックス、シンデレラコンプレックスなどいろいろんなコンプレックスがあります。