こんにちは。AXIAの阪田です。

これまでのエニアグラムに関するブログは「生まれつき性格」について
ご紹介させていただきました。
生まれつき性格とは一生変わる事のない性格。母親のお腹の中に存在した時点で
出来上がっている性格というものです。

今回は生まれてから幼少期に身につく「狭義の性格」について
詳しくお話をさせていただきます。
ぜひ子育て中のお母さんやこれから結婚・出産をお考えの方に
知ってほしいと思います。

狭義の性格とは何?

幼少期の養育者との関わりに影響を受けて形成される性格のことを言います。
養育者からどれだけ適切な子育てをされたかという事が影響するのです。
養育者とは両親だけでなく祖父母や保育園の先生なども含む、
子どもの養育に関わる全ての人物を指します。
そしてこの性格は3歳までに約7割が作られると言われています。
またこの狭義の性格は「生まれつき性格」のように一生変わる事が
ないものではありませんが、非常に変わりにくい性格であるという特徴があります。
要は子育てをする課程でとても重要視しなければならない時期が
3歳までという事
になります。

三つ子の魂百まで

このことわざをご存じの方も多いでしょう。そして何となく意味もお判りになるでしょう。
子どもの脳細胞は生まれてからどんどん増え続け、3歳でピークを迎えると言われています。
それ以後は脳細胞と脳細胞を結ぶネットワークである神経回路が発達していきます。
この神経回路は幼少期の養育者との関わりによって発達の仕方に変化を生じます
幼少期の関わりが子どもの人格形成に影響を与える事となるのです。

このように脳科学から見ても、このことわざそして狭義の性格は
理にかなったものと考えられるでしょう。

適切な子育てとはどういう事なんでしょうか

大きく3つに分けて説明させていただきます。

自尊感情を身につける

簡単に言うと「自分の事が好き」と思える子になるようにと言うことです。
ではどうすればよいのか!?
五感を意識しましょう。
五感とは、人の身体の目・耳・鼻・口・皮膚の五つの器官で感じる事ができる、
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のこと。
この中でも自尊感情に直接関わるものは①視覚・②聴覚・③触覚の3つになります。
①視覚(見てあげてください)
人は他者に見られる事で自分の存在価値を認識します。人は見られたい生き物なのです。
②聴覚(聞いてあげてください)
話を聞いてもらうと自分の魂が喜び、自尊感情が高まります。
人は自分の話に耳を傾けてくれる人が好きなんです。
③触覚(触ってあげてください)
スキンシップです。人間は愛する人から触られたいという本能を持ち合わせています。
スキンシップに喜びを感じる生き物なのです。

忍耐力を身につける

このストレス社会を生き抜くためにも忍耐力(我慢する力)は必要不可欠なものです。
我慢する事が不慣れが故に、ストレスにさらされた時に心に大きな負担がかかるのです。
我慢する事ができるようにしてあげてください。
「まだ小さいからいいんじゃないの」と何でも許す事が
結果的に子どもが辛い将来を迎える事になってしまいます。
泣き叫んでワガママを言っても「ダメな事はダメ!我慢する」を
教えてあげてほしいのです。

社会性と基本的生活習慣を身につける

社会性とは集団を作って生活する能力です。「ありがとう」とお礼を言う、
「ごめんなさい」と謝るといった善悪への対応を教えてあげてください。
基本的生活習慣とは朝になれば起きる・夜になれば寝る・食べる・片づけるなどの
生活習慣を教えてあげてください。

「非常に変わりにくい性格」に後悔を感じないで

前述で狭義の性格は3歳までに約7割が作られ、非常に変わりにくい性格であると
説明をしました。
「えっ!もう遅いわ!」なんて思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
決して遅くはありません。「変わりにくい」であって「変わらない」ではありません
子どもとの関係で悩まれている方はぜひ、子どもとの関わり方を
再度見直していただきたいと思います。

下記のブログもぜひ参考にご覧ください。

↓②聴覚③触覚に関するブログ
「子どもを育てる」という責任の重圧に潰れそうになる

↓エニアグラムについてのブログ
性格心理学 ~エニアグラムがトラブルを回避してくれます~
エニアグラムに基づく生まれつき性格(気質) ~「悪い性格」の人などおりません~
エニアグラムに基づく性格学 ~あなたは自分の「生まれつき性格」をご存知ですか!?~