こんにちは、AXIAの阪田です。

日本の文化と言える「おもてなし」の心ゆえの、世話やきさんが多いのは納得できますよね。
とても良い文化だと思いますが世話焼きとおせっかいは紙一重なんです。
自分の事は後回しで相手のお世話を優先するという方は
実は相手に併せる事で愛情を得ようとしているおせっかいタイプなのかも知れません。

世話好きさんの心理はどこを向いているのでしょうか!?

世話好きな人にとって人間関係はもっとも重要と考え、
良い関係を保つために自分を犠牲にする事さえあります。
他者の願望をすばやく察知する能力を持ち合わせ、尽くす事ができるのです。
そして同時に他者からも大切に思われたい、感謝されたいという愛情を求めるのです。

常に気持ちは他者に向いているため自身への意識は薄く、
他者への愛情の欲求に気付くことができません。

「もっと尽くせば喜んでもらえる(愛情を手に入れる事ができる)」と
必要以上に相手に気持ちが向いてしまうのです。

おせっかいさんは誤解が生じやすいのです

50代の女性は同僚に対して気配りが行き届き、後輩からは頼りになるお姉さんとして慕われていました。
ただ、彼女にはNGのクライエント様がいるのです。
なぜNGになってしまったのでしょうか?
彼女はクライエント様のためを思っていろいろな気配りをされていました。
しかし、彼女のした行為に対して「そんな事までしなくて結構です。」と言われたそうなのです。
その件以降、クライエント様の態度がきつくなり、当初は彼女なりに頑張りも見せていましたが
最終的にはそのクライエント様を目の前にすると動悸がするようになってしまいました。

50代の彼女の心理は「私がせっかくしてあげた事になぜ不満があるのか」という事。
確かに彼女のしてあげた事は間違いではありません。
ありがとうと言われても良い事だったのかもしれません。
しかし「感じ方や考え方は人それぞれ」という事を理解できていない事が、
結果的におせっかいに繋がっていたのです。

後にクライエント様に話を聞きました。
彼女はクライエント様の要求以上の事をしてくれようとしたそうです。
クライエント様は彼女の必要以上の気遣いを止めようとしただけの事で
その後も彼女にきつい態度をした覚えもないとの事でした。

彼女は自分の気配り(愛情)が受け止めてくれなかったと勝手に勘違いし、
その勘違いが増幅する事で悪い方向への思い違いとなってしまった結果でした。

他者を満足させるためには、自分を要求をコントロールする事が必要です

おせっかいとは自分の要求を他者に押し付ける事です。
他者の為に行う行動や言動が、実は他者からの愛情という見返り要求でないか
自覚しなければなりません。

しかし他者からの感謝や愛情の見返りを求める事を否定する必要は決してありません。
おせっかいに発展しないように自分の気持ちをコントロールする事
「感じ方や考え方は人それぞれ」を再認識することだけの事なんです。

↓ 下記も併せてご覧ください
性格を変えたいという相談

 

育児相談|カウンセリングによる子育てサポート