こんにちは、AXIAの阪田です。

「何回同じ事を言ったらわかるの!」
このような怒りを家族や友人に投げたことは皆さんあるのではないでしょうか。

何度同じ事で怒られても時間の経過と共に忘れてしまう。
➀注意された内容に重要性を感じていない。
➁注意された内容を重要だと理解しているが忘れてしまう。

➀は子どもに多く、叱る際に叱る内容の重要性を説明してあげる必要があります。
大人の場合でも自分にとってどうでもいいような内容であれば、その場限りの対処で済ませてしまい記憶には残りません。

今回は➁の特徴があるタイプを考えてみようと思います。
忘れてしまう原因は様々考えられますが、原因が気質だという場合のお話をさせていただきます。

忘れてしまう。さっきまで覚えていたのに・・・

40代管理職の女性。人当たりもよく一生懸命な人。
管理職の立場の人は数名しかおらず、一人が抱える仕事の量はオーバーしていました。
そんな状況であっても後輩やお客様の要望には、嫌な顔せず引き受けてくれます。
しかし「ひとつ引き受けるとひとつ忘れる」の繰り返しで、一向に仕事が片付くことがありませんでした。
後輩やお客様は彼女の人柄の良さから、苦情を言うのではなく頼み事を減らす方向へ選択しました。
ただ、同僚の管理職からは「人の話を聞いていない」との苦情が出るようになってしまったようです。

彼女は人の話を聞いていない訳ではないんです。
聞いているけれど記憶に残せる許容をオーバーしているだけの事なんです。
結果的に聞いているのに忘れてしまうのです。

情報整理が苦手

彼女の基本の性格は混乱や争いを嫌い平和を求めるタイプです。
心が広く偏見がなく、人の気持ちを理解する事ができ、共感する能力も持ち合わせています
ただし、自己主張が苦手で白黒をつける事や優先順位をつける事ができず、情報を整理することが苦手なんです。
したがって仕事の場合、仕事の能率を高めるための工夫ができないために
仕事をしているのも関わらず、効率よく進まないなのです。

次々に入ってくる情報は積もり積もって、古い情報からこぼれ落ちていきます。
オーバーしてこぼれた記憶は無くなるわけではなく、指摘されると思い出す事もあるので、
自身はただの忘れっぽい性格なんだと思っている事がほとんどです。

夫婦トラブルに気を付けて

実際は彼女のお客様や後輩のような対応をしてくれる人ばかりではありません。
特に夫婦間ではトラブルの原因となります。
ただの忘れっぽい性格との認識で納得してしまうと、改善の余地がないと結論づけてしまい
周りからは反省のない怠け者と見えてしまうのです。
怠け者の相手にはついついキツイ口調になってしまいますよね。
キツイ口調で言われるとそれを葛藤と受け止め逃げの気持ちに傾くのもこの性格の特徴です。
そしてこの負のスパイラルが永遠に続くことになってしまい、夫婦喧嘩の絶えない結果となるのです。

子どもには自己決定を、パートナーには的確な配慮が必要です

子育ての場合は自己主張が少ないため、親はとても育てやすい子だと感じる事が多いようです。
しかしその根底には、自分の思う事はさほど重要ではないと認識をも持っていたりします。
主張がなといといって全てを親が決めてしまうのではなく
自己決定することを促し、その決定に自信を持てるように気にかけてあげる必要があります。

夫婦間や仕事のパートナーの場合は理解してあげる事が必要となりますが、
前もっての助言ひとつで前進する事も多く、ある程度こちらが誘導してあげる事が望ましいでしょう。

↓ 下記も併せてご覧ください
性格を変えたいという相談