こんにちは、AXIAの阪田です。
完璧にいろんな事をこなせる人って素敵だと思いませんか?
ただ完璧主義となると少し話が違います。
完璧主義的なタイプの性格の場合に生じる様々な不都合を考えてみます。

完璧がもたらす緊張感

30代の女性は後輩を多く抱え、仕事をバリバリとこなすキャリアウーマン。
その仕事ぶりは上司からは頼りにされ、お客様からは信頼深く、会社としては必要不可欠な存在です。

自分に対しては厳しくミスや抜けが無いように慎重で、何事にも気を許しません。
常に忙しく、やり遂げるためには残業も日常で、仕事を持ち帰る事も嫌だとも思いません。

すごい人だとは思いますが、周りの人たちの緊張感を想像してしまいます。
彼女は「きっちりしている」の度を越えた完璧を求めるタイプです。
このタイプの方は自分に厳しいと同時に他人にも厳しいという一面をも持っています。
上司やお客様は甘えやミスを指摘されるのではないかと考え、
部下は顔色を見ながら、そして常に緊張感に強いられる状況での職場となってしまいます。

怒りを悪だと考えています

誰でも怒りを感じて当たり前です。
しかしこのタイプの方は怒る人は完璧の領域から外れると考える傾向があり、怒りを内に秘めてしまいます。
また、怒りが内に蓄積されている事に気が付けないタイプでもあります。
蓄積されている事に気付いていなかった怒りが爆発してしまった時は、自己嫌悪となり思い悩む事となってしまうのです。

正解はひとつだと考えています

自身に厳しいと同時に他人にも厳しいという一面をも持っていると言いましたが、
正解はひとつだと考え、それが自分の考えや意見だとの認識が強い傾向があります。
したがって自身と違った考えに対しては、指摘したり許すことができないのです。

柔軟性を身につけて、怒りを感じる

・完璧でなければ怒りが募り、そして怒りを秘めてしまい爆発して思い悩む結果となる。
・完璧を周りに求めすぎ、人から避けられる結果になる。

そのような事にならないために必要なのが柔軟性なんです。
何事も柔軟な考えをもち、物事を善悪で考えない。
柔軟な考えを持つためには自身や他人の怒りから目をそらしてはいけません。
怒りは悪ではなく、自身の本当の気持ちなんだと認識してください。

人は人、自分と他人は違う

ではお子様が完璧主義的な子の場合、親としてどのように対応するべきなのでしょうか。
このタイプのお子様は親にとって完璧な子どもであろうとします。
親の期待に応えようとし、責任感や正しさを重視する傾向が強く、親を困らせる事も少ないでしょう。
しかし正しいと思えない事に対しては、親や友人に対しても厳しく指摘し、トラブルになる事もあります。

完璧主義的な子には秘めがちな怒りを引き出してあげる事が必要です。
そして人は人。自分の他人は違って当たり前。自分の考えが完璧で正解でない時もある
という事を教えてあげてください。

大人になって、世の中の理不尽に頭を打つことのないように完璧はひとつでない事を伝えてあげてください。

↓ 下記も併せてご覧ください
性格を変えたいという相談

 

育児相談|カウンセリングによる子育てサポート