こんにちは。AXIAの阪田です。

先日、ご病気で亡くなられた男性の遺品の整理に同行してきました。
約1年前に亡くされた奥様の遺品も含め、ご夫婦の思い出の品が沢山残されていました。

整理を終え空っぽの部屋を見た時に、押さえていた感情が込み上げてくるのが解り、急いで外に出てしまいました。

どのような仕事であっても、過剰な感情移入は自分にとっても相手にとっても良い結果を生まないとは理解はしています。
しかし、仕事とはいえ人間同士の付き合いにやはり「無感情」はありえないです。

この日はいつものように眠れたはずなのに、次の日はヘロヘロだったと記憶しています。
熟睡できなかったんでしょうね。
私は日常を引きずって熟睡できない事が多く、睡眠の重要性を感じる事が多くあります。

今回は睡眠についてまとめさせていただきます。

「うつ」で苦しまれている方とお会いした際、声掛けさせていただく言葉が「眠れていますか?」です。
「うつ」の症状で多いのが不眠症だからです。
“眠れない” “すぐに起きてしまう”など、お話しを聞いていると必ず耳にする言葉です。人が生きていく上で眠る事が奪われるのは、苦痛でしかありません。
眠りたいのに、眠れる状況なのに、それでも眠れない!
本当本当に辛い事です。

不眠症とは

十分な睡眠が取れず、生活や心身に何らかの支障を及ぼしている状態の事をいいます。
具体的な数値や症状の規定はなく、自身が十分に眠れていないと感じ、辛く耐えがたいのであれば不眠症と判断して良いでしょう。
ただし睡眠時間が取れなかったなどの睡眠不足とは違います。
眠れる状況下なのに眠れない、眠れない要因が解らない、またその状況が長く続いているなどの場合をいいます。

不眠症の症状は大きく分けると下記の4つに区分できます。

①入眠障害
寝つきが悪くなったことによって全体の睡眠時間が足りなくなってしまったり、その時間が苦痛に感じる場合。

②中途覚醒
途中で何度も目が覚めてしまう状態。
明らかな寝苦しい原因(蒸し暑い夏場・冬の寒さ・騒音など)があるわけではないのに何度も目が覚めてしまう。
しかし、目が覚めても再入眠ができ、寝不足を感じないようであれば不眠症に該当はしません。

③早朝覚醒
必要以上に目が覚める時間が早くなり、その後の再入眠ができない状態。
年齢とともに目覚めが早くなることは自然ですが、疲れが取れていないのに目だけがさえてしまう症状も不眠症といえます。

④熟眠障害
眠れているのに、疲れが取れない・寝不足と感じる状態。
眠りの「質」に問題があります。
眠りの「質」とは眠った時間とは違い、熟睡度の事。
短時間の過眠であっても「質」が良ければ、眠った時間の何倍にも匹敵するという事です。

不眠症になる原因を探る

不眠の症状が強い方は、まずは原因を探る事が大切です。
しかし原因は様々で、専門知識のある医療機関での治療を要する場合も多くあります。
たとえばストレスに直結する身体の疾患がある場合や服薬の副作用などです。
また、昼夜逆転・日光を浴びないなど体内時計の乱れによるものもあり、生活習慣を見直す事により改善する事もあります。

今回お話しさせてもらうのはうつなどの精神的な病に伴う不眠症状です。
うつの場合は中途覚醒が多いように認識しています。

うつの場合、生活習慣改善などだけでは効果がなく、眠れないことが不安感を増し、症状が悪化してしまいます。
また睡眠薬の効果が現れない事も多く、より強い薬に変更する事が重なり、不眠以外の症状が加わり、苦痛が増す事になります。

このような悪循環から脱出するためには、やはり不眠の原因と向き合わなければなりません。

不安が原因なら不安を緩和する方法を見つける。
ストレスが原因ならストレスの内容をしっかりと認知する。

そして自身だけで改善しようとしない事。
自問自答には限界があると私は考えます。
沢山の目で声で耳で!助けてもらう事は恥ずかしい事ではありません。

うつ等の精神的な病は前述のとおり睡眠薬の効果が乏しく、不眠の症状に特化しての改善は難しいようです。
しかし、不眠になる原因見つけ、その原因にあった薬物療法とカウンセリングを行う事で改善が見込めます。

最後に

ネットを叩けば不眠症改善の方法は沢山載っています。
どの方法が良いのかは皆それぞれでしょう。
いろいろ試してみるのも良いかと思います。

しかし、「いろいろ試して効果がない!」を繰り返す事がストレスになるのであれば、
一人で考えるのではなく、カウンセラーと共に改善策を見つけるという方法もあると、選択肢に入れていただきたと思います。